言霊百神│禊祓(二)⑯

次に投げ棄つる御褌(みはかま)に成りませる神の名は、道俣神(ちまたのかみ)
褌は物事が左右に分れる形。道俣(巷)は道の分岐点のことで、思想の批判整理には陰陽、前後、左右、主客、往還等の区別分岐を誤らぬことが肝要である。この分岐を判断する根拠はまた言霊が示す陰陽性にある。言霊図を瑞穂(水火)の国と云い、やがてこれが日本の国名の一つになっている。母音も父韻も子音も、またその構成もすべて陰陽(水火)の関係の上に立っている。道俣の神はすなわち陰陽の原理であり、所謂道祖神である。

2024年4月
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