言霊百神│禊祓(二)㉕

禊祓とは斯の如き意味で主観が客観への飛躍することであり、自他を律する原理の一致であり、麻邇から云えば普遍性の証明である。ヘーゲル哲学ではこの様に主観が客観に高揚することを「主観態の無限的真態」と称するが、その無限なる純粋主観の内容である麻邇が一つ一つ真理であることを実際に証明することが禊祓である。斯くの如くにして人間の主観的真理である麻邇がそのままに純客観の世界を律し、これと一致して、思うことがそのまま自己に取って真実であり、他に取って真理であるからこぞ人の魂がそのまま神の魂であり、人は神の子であり、仏の現身としての菩薩であるのであり、人間の思惟の原理そのものが世界の指導原理であるのである。

2024年4月
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