中瀬のウオエの三つは悟性、現識、理性の所謂知性の三態であり、それは音としては弥都波能売(みつはのめ)と云われるところのものである。この三つは奔放でもなく固定したものでもなく、これに依って法界を運営し、人間が住むに適した文明世界を建設し、その国家社会を経営して行くための最も適切な精神能力である。このウオエの三音はやがて三貴子、天照大御神(エ)、月読命(オ)、須佐之男命(ウ)の所依の言霊である。道を三命と説き三置と説いたが更にこれを三知とも釈くことが出来る。「潜(かづ)き」は担ぐことで、この三つの言霊を禊祓の根拠とすることである。また迦豆伎はオウエの三音を書く続けることでもある。「滌ぐ」は注ぐで、霊滌(みそ)ぎであり張霊である。