言霊百神│禊祓(三)㉔

大和言葉の世界では各人がみずから言う言葉通りに実践すればおのずから道に叶う。言葉そのものが道であるからである。そこには疑惑も迷いもない。疑惑や迷いは言葉自身が即座に解決して呉れる。神である自分の言葉が神の子である自分の心を指導するからである。「視よ、神の幕屋、人と偕にあり、神、人と偕に住み、人、神と民となり、神みづから人と偕に在して、かれ等の目の涙をことごとく拭ひ去り給はん。今よりのち死もなく、悲しみも叫びも苦痛もなかるべし」(『新約聖書』「ヨハネ黙示録」第二十一章)。この神は「言葉は神なり」と云われる神であり、神の幕屋とは言霊麻邇の曼荼羅のことである。

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