人間はこの左右の眼すなわち二つの光明、すなわち智慧と知識、カントの謂う二種類の理性に照らされて文明を建設指導し、そして鼻(端成)に当る先端の知性である感覚を駆使してその文明を運営し、且つ一方自然物を創り変え組立直して文明の利器を製造する。大国主命は須佐之男命の天津金木を以てする実際の世界の経営者である。その領有する出雲の国を意宇の国と云う。オ言霊とウ言霊の国と云う義である。オウの国がオエ(意恵)の国すなわちオ言霊とエ言霊の国となる時が大国主命の成道である(『出雲国風土記』)。
人間はこの左右の眼すなわち二つの光明、すなわち智慧と知識、カントの謂う二種類の理性に照らされて文明を建設指導し、そして鼻(端成)に当る先端の知性である感覚を駆使してその文明を運営し、且つ一方自然物を創り変え組立直して文明の利器を製造する。大国主命は須佐之男命の天津金木を以てする実際の世界の経営者である。その領有する出雲の国を意宇の国と云う。オ言霊とウ言霊の国と云う義である。オウの国がオエ(意恵)の国すなわちオ言霊とエ言霊の国となる時が大国主命の成道である(『出雲国風土記』)。