中国秘伝ひとりあんま気功⑫

 結局、①であらわすか、②であらわすかという選択になるのですが、この本では、すべて指の幅で測ります。指の長さの方が誤差が少ないからです。
 人の体格は、人によってかなり差があります。体格によって変化する指の横幅の計測のほうが誤差が少ないからです。
 指の横幅ではかる場合、まず指の横幅一本分というときは親指か、人差し指を基準にします。指の横幅二本分というときは、人差し指と中指ではかります。また、指の横幅三本分というときは、人差し指と中指と薬指ではかることを意味しています。指の横幅四本分というときは、親指を除く四本の指ではかります。
 その際、忘れてはならないことは、どの指ではかるときも、その指のいちばん太い部分ではかるということです。
 こうして指ではかってツボの位置を知っても、知人の家を探しているときにやっと同じ番地にたどり着いたくらいのことで、まだめざす知人の家を探しあてたことにはならないのです。
 そこで、次にやるべきことは、最終的にめざすツボを探しあてることです。そういうと、さぞむずかしい探索だと思えるかもしれませんが、やってみると、そうむずかしいことではありません。
 いくら人によって異なるとはいっても、それはミリ単位の差でしかないからです。つまり、同じ番地までたどり着けば、もうめざす家はすぐ近くにあるのと同じように、ツボも指ではかった位置のすぐそばにあることは確かなのです。同じ番地の家をシラミつぶしにあたってみるように、指の横幅でほぼ位置をつかんだら、親指か人差し指でその周囲を押してみて、反応を確認していけばいいのです。
 ツボを押したときには、ほかの場所とは明らかにちがう独特の痛みを感じます。また、しこりやこりが押している指に感じられるときもあります。この痛みとしこりが、無事ツボ探しのゴールにたどり着いたというサインなのです。

2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930