中国秘伝ひとりあんま気功⑱

ゆったりしたリズムで腹式呼吸を
 人間はふだんとくに意識もせずに、呼吸をつづけています。この無意識の呼吸が、息を吸うときに腹がふくらむ腹式呼吸の人もいれば、息を吸うときに胸がふくらむ胸式呼吸の人もいます。
 調息における呼吸法は、腹式と胸式のどちらでもかまいません。自分にとって、無理のない呼吸をすればいいのです。ただし、試してみてどちらも楽にできるなら、なるべく腹式呼吸のほうにしてください。腹式呼吸のほうが、丹田に気を集めやすいからです。
 では、調息の具体的なやり方を説明しましょう。まず鼻から息を吸うながら、ゆっくり腹部をふくらませていきます。次に、口から長く深く息を吐きながら、腹部をへこませていきます。この呼吸法をゆったりした一定のリズムでくりかえしましょう。

手のどこをつかうかで圧力の差が生じる
 ひとことでいえば、あんまとは手をつかって、病気を治療する方法です。つまり、手さえあれば、どこでも、いつでも治療できる便利な療法ですが、逆にいえば、たくさんの病気の症状に対して、手だけしかつかえないかなり不便な療法でもあるのです。
 ですから、あんまにたずさわる中国の医者たちは、手だけであらゆる病気の症状に対応できるように、むかしからいろいろと工夫を積みかさねてきました。
 その一つが治療にあたって、手のどの部分をつかうかという工夫です。ただ押したり、もんだりするだけだから、手のどこをつかおうとたいしたちがいはないと思う人もいるかもしれませんが、たとえば指先で押すのとではかなりのちがいがあります。

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