中国秘伝ひとりあんま気功㉔

目が疲れた⑴
 パソコンの普及によって、疲れ目はオフィスで働く人間に共通する悩みになってしまいました。それだけでなく、家庭にもパソコンは着実に浸透していますから、疲れ目はいまや年齢、性別を問わず、国民に共通する悩みなのかもしれません。
 中国医学の考え方では、目は肝経という経絡(気のとおり道)によって肝臓とつながっています。このことを、中国では「肝は目に穴をひらく」と表現しています。つまり、目は肝が外界に開いた窓で、肝のサインは目にあらわれるのです。
 疲れ目も肝が出したサインの一つで、肝の血が足りなくなったという合図なのです。ですから、目の疲れをとるには目に刺激をあたえるだけでなく、目のまわりを刺激することで肝経に気を注ぎこみ、肝の血行をよくし、根本的に原因を取り除く必要があります。
 目と肝経に気を送り込み、根本的に疲れ目を癒す方法は、以下の二種類があります。
 目とその周辺を刺激して、目の疲れをとるあんま気功法です。手を洗ってから、はじめましょう。
A=①楽な姿勢で椅子にすわって、全身の余分な力を抜いて、心身ともにリラックスします。かるく目を閉じ、腹式呼吸を繰り返しながら、手を温かくなるまで両手のひらをこすり合わせます。
②目を閉じたまま、両手の親指の先で左右のこめがみを同時に押します。はじめはかるく、徐々に力を入れて押し、約三十秒間つづけてください。
③人差し指を曲げ、人差し指の第一関節と第二関節の間を閉じた瞼の上に平らにあて、目頭から目尻に向かってゆっくりとさすっていきます。目頭→目尻へと、五〜六回くりかえしてください。

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