中国秘伝ひとりあんま気功㊳

首も肩も腕も痛い
 頚椎症は中高年の男女、とりわけ中年以降の男性に多い病気です。単に首が痛いだけでなく、肩や上肢にも痛みがあり、指や上肢がしびれたり、知覚が鈍化することもあり、かなり広範囲に症状がおよびます。しかも悪化すると、手指の運動障害や知覚障害を引き起こすこともありますから、注意が必要です。
 頚椎症の初期症状を改善するには、気の流れをスムーズにし、血液の循環をよくし、筋肉の緊張を緩和するあんま気功が最適です。
①まず楽な姿勢で椅子に腰かけ、腹式呼吸をくりかえしながら、両手のひらをこすり合わせましょう。
 手が温かくなったら、首の後ろ、髪の生え際にある風池というツボに、両手の中指の指先をあて、最初はかるく、徐々に力を入れて押します。三〇秒をめどに押し、ツボの周囲に独特のだるい感覚が生じるまでつづけます。そんな感覚が生じたら、風池から手を離し、同じ中指をつかって頸椎の両側の筋肉を上から下へと押しもみます。そうしながら、もっと痛いところを探し、その痛みの中心点を重点的に押しもみ、こりと痛みがやわらぐまでつづけます。

2024年5月
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