中国秘伝ひとりあんま気功㊵

肩がこる
 肩こりもひどくなると、頭痛や吐き気におそわれることもありますから、実に厄介な不快症状の一つです。また最近は肩こりに悩む若者や子供も増えてきましたが、若いころからの肩こりを放置しておくと、齢をとるにつれ症状が悪化しますから、肩こりといえども、せったいに油断は禁物なのです。
 中国医学の考え方によると、肩には気の通路が何本もはしっています。この経絡に病気の原因になる風、寒、湿などの邪気が入りこみ、気の流れをとどこおらせることによって引き起こされる症状が、肩こりなのです。
 ですから、肩こりを治すには、ただこりをほぐすだけでなく、経絡に気を注ぎこみ、邪気を追いだし、経絡の気の流れをスムーズにしてやることが必要になります。
①最初の方法は、通勤の途中に電車のつり革につかまったままできる簡単なあんま気功法です。
 片手でつり革をつかんだまま、正しい姿勢で立ち、体の余分な力を抜いてください。つり革をつかんだ手の背中側に、もう片方の手をまわし、肩から肩甲骨の周辺を指で押さえ、肩こりの圧痛点(いちばん痛いところ)を探します。
 圧痛点を探しあてたら、親指、または中指の先をつかってもみほぐします。「の」の字を書くつもりで動かすと、初心者でもうまくもむことができます。もんでいる最中は、指先に意識を集中してください。

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