中国秘伝ひとりあんま気功㊶

 腹式呼吸をくりかえし、息を吐くときにもみ、息を吸うときには指を離すようにしましょう。もんでいるところに、心地よいだるさを感じるようになるまでつづけます。だるさを感じたら、つり革をつかむ手をかえて、もう一方の肩の圧痛点を探し、そこをもみほぐします。
 この方法で治らない頑固な肩こりには、②と③の方法も合わせて行ってください。
②まず両手のひらをこすり合わせます。手が温かくなったら、両手の一〇本の指を組んで首の後ろにあて、両手の親指の付け根の下のふくらんだ部分ではさみ、もち上げるようにつまみます。二、三秒間つまんだら離し、このつまむ→離すを約一〇回くりかえします。呼吸はゆっくりした腹式呼吸で、つまむときに息を吸い、指を離すときに息を吐きましょう。
③片手の親指の側面と四本の指の指面で肩の筋肉をつまみます(右肩をつまむときは左手で、左肩をつまむときは右手で行います)。すこし痛みを感じるくらいに強くつまみ、二~三秒間つまんだら、手を離します。この手でつまむ→離すを約一〇回くりかえします。最初は痛く感じますが、何度かくりかえすうちに、気持ちよくなって、肩がかるくなってくるはずです。
 以上①~③を毎日、朝と夜に一回ずつ実行しましょう。なお、このあんま気功法は、どれも通勤電車やオフィスのなかでもできますが、入浴後か入浴中に行うと、さらに効果が倍増します。入浴が血行をよくし、あんま気功法との相乗効果が生まれるからです。

2024年10月
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