中国秘伝ひとりあんま気功㊷

腕を上げたり、肩を動かすと痛い
 腕を上げたり、肩を動かすたびに痛みが出て、自由に肩を動かせなくなるのが、五十肩の特徴です。五〇歳前後から、この症状がはじまるケースが多くため、日本ではこう呼ばれています。一方、中国では露になった肩に風邪という邪気が入りこむことによって引き起こされる症状だと考えられるため、「露肩風」と呼ばれています。
 では、露肩風に効果的なあんま気功法を紹介しましょう。このあんま気功法は、気の流れをスムーズにすることによって、五十肩の痛みをやわらげるとともに、根本的に症状を改善していきます。
A=①まず痛みのある側の肩とその周辺のツボを刺激して、気の流れをよくします。
 楽な気持ちで椅子に腰かけ、体の力を抜きます。両手のひらをこすり合わせ、手のひらが温かくなったらツボを押します。最初に押すツボは、肩井です。肩井は乳首から真っすぐ上に線を引き、この線が肩と交わった位置にあります。二つめのツボは、鎖骨の下端から親指の横幅一・五本分ほど下にある中府です。三つめのツボは肩貞です。肩貞は、肩の後ろ側、後腋窩線のくぼみにあります。肩井と肩貞は中指の先で、中府は親指の指面で、いずれも最初はかるめに、徐々に力を押し三〇秒間くらい押してください。
②やはり楽な気持ちで椅子にすわって、痛みのある腕を、もう片方の手のひらでつまんでいきます。肩先から手首まで、腕の外側を、もち上げるような気持ちでつまんでください。肩先→手首を数回くりかえしましょう。つまむときに、力を入れたり、ゆるめたり、強弱をつけるようにすると、さらに効果的です。

2024年4月
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