何故、内宮と外宮があるのでしょうか。また天照大神と豊受姫神という二人の神様が一緒で一つの宮を作っているのはなぜでしょうか。その意味についてお話を進めながら、内宮・外宮それぞれの構造の相違を言霊の原理によって明らかにしたいと思います。内宮と外宮の役目の違いが如何にその建築構造に表現されているか、我々日本人の祖先の頭の良さに下をまくでしょう。
内宮と外宮では御祭神が違いますから、それぞれのお役目というか、内容というものが違っています。どう違うのか、説明して行きましょう。
内宮は歴史を創造して行く言霊の法則(天照大神)を鏡としてお祭りする宮であり、外宮はその鏡に照らし合わせて、人々が生産する色々な心と物の成果を品定めして、それぞれの価値に従って調理して、歴史を創って行く上での役割を決定する働きである豊受姫神をお祭りしてあるのです。
内宮は原理・法則をお祭りし、外宮はその法則によって世界中に起る全ての物事を処理して歴史を創って行く場所といったら良いでしょうか。