中国気功学_気功の特徴

気功の特徴
(1)気功は、内因に主眼をおいた整体法である。
 気功はある疾病に対して特異的に行う治療法ではなく、人体の全体的な機能を改善し、内因に主眼をおくことを特徴とする整体療法である。正気の衰弱は疾病発生の基本的原因であるばかりではなく、さらに疾病の発展、変化、予後、転帰などにも関係している。とくに病気が長引いて全身が衰弱している場合には、正気を扶助することが大切になってくる。気功は、この正気を助けることによって全身状態の改善をはかろうとする整体療法なのである。
 気功を用いて治療することができる疾病には、七情によるものが多い点も見逃せない。七情が原因でおこる疾病では、七情と関係する臓腑が損傷を受けることも多いが、主としてそれらの臓腑の機能が影響を受けており、内臓機能の乱れという形で発病している。中国医学では、心臓が五蔵六腑を支配しているので、心臓が正常に働いていれば他の臓腑や諸器官もその機能を全うできると考えられている。
(2)気功は自己鍛錬を強調する療法である。
 気功は自己鍛錬であることから、本人の心構えが非常に重要なポイントになる。とくに慢性疾患を患っている人は、長期間正常な生活や勉強ができずにおり、精神的にも肉体的にもかなり消耗しているために、消極的で、疾病に対して悲観的になり、自暴自棄な気分になりやすい。こうした精神状態は、疾病を治療するとき、非常にマイナスの因子として働き、気功の練習においても障害となる。したがって、練習中は自分の病気は必ずよくなると信じて、病気を治すという目的をはっきりと意識し、主観的能動性を十分に発揮し、さらに練習法をよく理解することによって確実な効果を得ることができるのである。
 気功の方法自体は、マスターするのはそれほど難しいことはないが、段階をふまえて行うべきであって、焦ってはいけない。また短期間で全面的にマスターできるとか、身体を強壮にして疾病を治すことができるなどと思ってはならない。練習を習慣づけ、忍耐強く恒常的に続けることである