気功の方法…意念の鍛錬⑤

③呼吸に注意する
 全身リラックスに注意を払ってから、意識的に呼吸をゆっくりさせ、心を落ち着かせるために、次の二種類の呼吸法のどちらかを用いる。
数息…呼吸しながら、その回数を数える。一から十まで、あるいは一から百まで数えて最初に戻り繰り返す。
随息…呼吸の出入りは意識するが、その回数は数えない。

④字句に黙念することに注意する
 呼吸に注意するとともに字句を無言で念じる。たとえば、息を吸うときに「静(静かに)」(中国語ではジンーと発音する)、吐き出すとき「松(ゆったり)」(中国語ではソンーと発音する)と心に念じる。あるいは似たような言葉でもよいが、こうした言葉の黙然は、練功者に良い暗示を与え、安静でリラックスした状態を導く作用がある。

⑤身体外部に注意する
 心肝の火が盛んなためにイライラし、身体内部を意守することが難しい人、たとえば一部の神経衰弱の者は外界のある目標、たちえば花、樹木、壁、空などに注意を向ける「外景を採る」方法を用いてもよい。

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