気功の方法…静功の功種

 静功中の姿勢、呼吸、意念の鍛錬の三種類の功法を結合して、実践の中で成熟され、一定の特徴を備えているものが「功種」である。つまり、功種とは若干の方法を有機的に組み合わせたものである。臨床で比較的広い範囲に用いられる放松功と内養功を例にとって分析する。
 功種を研究観察し、その作用機序、適応範囲を明らかにするためには、その応用経験を総括する必要がある。まず、功種が相対的な安定性を備えるためには、一定の段階で型を定めなければならない。すでに型が定められた功種は、誰でもその功種の示す意味がわかるように、勝手にその内容を増減してはならない。たとえば、内養功の操作方法は、劉貴珍が整理した後、唐山市気功療養院で編んだ『内養功療法』の中で型を決めたものである。そのため内養功といわれるものは、これを基準とすべきである。次に、功種は定型によって安定性をもつ一方、一定期間の観察研究により経験を総括したうえで、さらに改善し向上させることは当然のことである。
 練功者の身体の状況、病状に違いがあるので、一つの功種で各種の疾病を治療したり、すべての練功者に適応させるのは不可能である。そのため、ある功種を選んでから、一つの功種で、あらゆる病気を治療したり、一つの功種ですべての人々や段階を指導することはできない。私達は絶えず模索し、資料を積み重ね、経験を総括し、指導レベルを高めなければならない。

2024年4月
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