気功の方法…放松功③

(2)放松功の応用と把握
①放松功の応用
三線放松…練功の初心者で、健康な者、病人いずれにも適する
分段放松…練功の初心者で、三線放松の部位が多すぎて覚えられないものに適する
局部放松…三線放松をかなり把握し、しかも病変部位あるいは緊張点に放松するのが可能な場合。たとえば、緑内障、喘息、肝臓病の患者は眼、気管、肝臓部位を放松させるとよい。
全身放松…三線放松、分段放松の把握が比較的熟練し、比較的速やかに身体を調節swき、心を落ち着かせることができるものに適する。あるいは三線放松、分段放松が難しいと感じている初心者に適する。あるいは陰虚火旺、肝陽偏亢など上実下虚の患者に適する。
逆行放松…気血不足、精神的疲労、無力、めまい、中気下陥など虚証が明らかな患者に適する。

②陰陽虚実の把握
 放松では陰陽虚実を把握しなければならない。一般にいえば放は陰に属し、瀉が主であり、実証、陽証に適する。部位の注意、止息、意守は陽であり、補うのが主であり、虚証に適する。そのため、臨床で用いるときには、病症の陰陽虚実を適切に把握しなければならない。つまり、三線放松を多くし、部位に注意、止息、臍中を意守する時間は短めがよい。陽虚、気血不足、陰陽両虚、中気下陥などの虚証に属するものは、反対に放松を少なく意守を多くする。陰陽の弁証がはっきりしないものは、放松と意守を同じ割合にする。挟雑した症候では、適当に按配する。

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