練養相兼
「練」とは、練功時に意識的に身体を整え、正しい姿勢をとり、身体をリラックスさせ、呼吸を調整し、注意を集中して雑念を取り除くなどの一連の過程を指す。
「養」とは、以上の一連の意識的な鍛錬の後に現れる、身体がゆったりとして快い、柔和な呼吸が長く続く、注意が集中しているなどの静養状態を指し、これを入静という。練功者は、意識的に自分のこの静養状態を保つとともに、絶えず調整を行い、この静養状態をいっそう発展させる。この静養状態の経験を積めば積むほど、静養状態を作ることができるようになる。
養には、別の意味もある。それは、一連の鍛錬をした後にもまだ「静養状態」を得られず、かえって疲労し、緊張してしまうこともある。このようなときには自分を安静にしてから少し休息し再び行う準備をするか、このような状態のまま練功を終える。
練と養は一つの功の中で、よく相互に交替して行われ、互いに促進しあう。「練」と「養」を動・静功の関係からいえば、動功の練功が「練」であり、静功の練功が「養」であると理解する事もできる。