練功の要領│意気相依

意気相依
「意」とは練功中の意念の運用を指し、「気」とは呼吸の気と練功中のある種の感覚を指す。「相依」とは、この両者の関係が意を主にするか、気を主にするかを強調するのではなく、相互依存しなければならないことを指す・
①意と気(呼吸)
意をもって気(呼吸)を導くことを一面的に強調してはならない。我々は呼吸が深く長く、かつ細やかで均等なのは、練功の過程で情緒を安定させ注意を集中したうえで、ゆっくり現れてきたものであると考えている。つまり深く長く細く均等な呼吸は主観的に無理やり出すものではなく、練功中における体得であるともいえる。臨床では具体的な状況にもとずき、どの呼吸方法を用いるときも、順序だてて漸時行うのがよく、無理な形で行ってはならない。
②意と気(感覚)
意をもって気(感覚)に髄うことを一面的に強調してはならない。練功中いろいろな感覚が現れることがある。これかの感覚には、局部の脹(腫れぼったい)、痒、冷、熱、酸(だるい)、麻(しびれる)、および全体の軽、瓢(ゆらめく)、浮、沈がある。
いろいろな感覚は、練功中にある種の自然に生まれたものであるので、練功中にある種の感覚が出現したちきは、その自然に任せ適切に把握すれば、練功中の「無意識」の状態になることはない、と我々は考えている。つまり練功の方法に随って鍛錬を引き続き行い。感覚に興味をおこさず、感覚に注意を集中しないことである。感覚が多く現れ練功に影響を及ぼすときには、臍部に注意を集中するか、ゆっくり練功をやめる。感覚が快いときでもそれに未練をもたず、適当に止めるべきであり、練功時間を引き延ばしてはならない。

2024年4月
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