気功に関する問題│偏差.1

偏差の問題.1
「練功の偏差」とは、練功の過程に正常から逸脱した現象が現れ、自分でコントロールできなくなり、精神、肉体に苦痛をもたらし、生活、仕事にまで影響するほどにもなる。これは、気功指導者が真面目に対処し、重視しなければならない問題である。偏差の問題は、まず「いかに予防するか」であり、次は「いかに矯正するか」である。
(1)偏差の可能性と予防
一般的には、偏差は出現しない。しかし出現する可能性はあり、いかにして防止するかである。
①偏差の原因
ⅰ体質と病状が静功の練功に不適である者が、無理に練功すると偏差が現れる
ⅱ指導者の指導がなく、練功が規則に合っていなければ偏差が現れる
ⅲ練功中に強い刺激を受けると、偏差が現れる
ⅳ功を焦るあまり、無理に練功すれば偏差が現れる
ⅴ練功中に幻覚が生じ、いろいろと思いめぐらしトラブルが生じ、適切な説明が得られなければ、偏差が現れる
②偏差の予防
ⅰ気功指導医が病状を研究してから、練功が可能かどうか、どのように練功するかをはっきりさせて始める
ⅱ練功過程における生活状況、情緒、練功状況を指導者に了解させてから始める。とくに異常感覚および現象が現れた時には、指導者に報告する。
ⅲ指導者を信頼し、相談することが重要である
ⅳ練功中は、練功の要領をマスターし、特殊な感覚を追求してはならない。
③気功指導者の予防
ⅰ練功に不適切な者には、気功指導を行わない。
ⅱ自分がマスターしていない功法を他人に教えてはならない。
ⅲマスターが不十分な功法では、偏差が出る可能性がある。
ⅳ練功中に生じる感覚を、盲目的に追求しないため、称讃したり誇張してはならない。
ⅴ練功者の練功を分析し、練功中に主観主義、教条主義および経験主義に陥らないようにする。
(2)内気不正
静功の練功中、ある功法がある一定段階に達すると、暖機運転(ごくまれに涼気)が感じられ、体内を流動する。これを内気という。
①内気運転に対する異なる考え方
②内気の運転が止まらないのは偏差である。
③内気不止の矯正

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