気の周流│大・小周天.0

大・小周天
大・小周天は中国道教の主要な練功方法である。小周天は三関。任脈・督脈に気を通じ、大周天は奇経八脈のすみずみまで気を通じさせるものであると一般に考えられている。この2つの功法は「内丹術」と総称される。その歴史は古く、とくに宋・元代以降に、著作を成して理論展開したり、伝播に努めたり、修練してその術の完成に努めたりする多彩な道教人士が輩出して、「内丹術」の影響はいっそう広汎なものになった。明代の薬物学者である李時珍もこの影響を受けた一人で、『奇経八脈考』の中で「内丹術」に論及している。こうして、「内丹術」を鍛錬する人は現代にいたるまで連綿と存在し続けけてきた。
新中国成立後に出版された書籍のうち、北京の秦重三は彼の著書『気功療法と保健』の中で、「陰陽の循環は、一つの小周天であり」「一つは大周天である」と述べるとともに、その後北京市職工気功指導員訓練班でこの方法を教授している。「大・小周天」を中国気功の三大流派の一つに数える者もいるし、この方法をテーマとした文章も発表されている。しかし、否定的にとらえる人も当然いて、たとえば、李立知は「この方法は科学的根拠が全然なく荒唐無稽な伝説にしぎないことは明らかで」「精神錯乱を惹起し、『気が頭に激しく突き上げる』などの極めておおきな弊害を引き起こすことになるだろう」と述べている。しかし、この方法は依然として社会に広く伝播している。これは秘伝であるから「秘訣」を明かす事はできないとしながらも、他方で無上の妙法であると大げさに言いふらす者もいる。このような有様であるから、教えを求めたり「免許皆伝」を求めたりする人々が至る所に出てきた。さらに、似て非なることを口から出まかせに喋りまくったり、さらにはそれを盲目的に追求したりする人がいて、偏差(副作用)に悩むという人々さえいる。

2019年12月
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