小周天功法│体得①

呼吸
丹書では、神に火に、呼吸の気を風に喩える。
火で薬を煉るときに、後天の呼吸の気の風を起こすはたらきを助けとしていることから、呼吸はまた丹薬とも呼ばれる。
活子時には、火逼金行を行う必要があるために、必ず武火を用いて吸気を強化しなければならない。これが、「陽火を勧める」ことである。だが、精気を泥丸を通り過ぎてからは、文火に切り換えて軽微な呼吸を用いる。すなわち、陰符を退くのである。
このようにして、功夫に熟達してくると、呼気が終わるころに気は百会穴に到達し、呼気が終わるごとに気は気海穴に気管して小周天功夫は完成する。すなわち、一回の呼吸が一循環を成す。一度の練功のたびごとに、ふつう300息前後の呼吸を行う。だが、これらはあくまでも概数であって、回数に拘る必要はない。

用意
用意は過剰であっても過少であってもならない。また、おろそかであってはならないし、意識し過ぎてもならない。

姿勢
古代ではじかに地面に座して生活していたので、練功では多くの場合、磐座式をとる。仏教では磐座を結跏趺坐と呼ぶ。女性には跨鶴式をとる姿勢がある。
坐式では、身体を正しくまっすぐにすることが重要である。
このほか『金丹四百字』序で指摘されいるように、「眼光を含み、音に耳を凝らし、鼻息を整え、舌気を封じる」という四象がすべてそろっている調和された状態(和合四象)を生み出すように注意しなければならない。

2024年4月
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