西野皓三│本質は快楽②

生命の本質は「快楽」だ②
オプティミスト(楽観主義者)は身体知を活かして、最善の解決法を掴む人であるのに対して、オポチュニスト(日和見主義者)は「その場主義」で、思い付きの策に頼り、小細工を弄するタイプです。身体知を発揮する可能性が非常に少ない人だと言えましょう。
最後にペシミスト(悲観主義)について触れておきましょう。
ペシミスト(悲観主義)には残念なことに、真面目で、真摯で、何事につけてもよく勉強する頭脳知型の人が多く見受けられます。
合理的に人生を解き明かそうと頭脳知を駆使していくと、現実の社会には不合理で悲惨な出来事が多すぎることに気がつかざるを得なくなり、どうしても悲観的になっていくのです。
しかし、ペシミストが考えるほど、世の中は悲惨なものでもありません。人間をはじめ、地球上すべての生物は快感を感じているから生きているのです。
たとえばチェルノブイリの原発事故現場に生えた雑草を見て、ペシミストは「何と苛酷な環境に、この草は生きているのだろう」と同情するわけですが、現実の雑草は生きていること自体が快感であり、喜びなのだから、青々と葉を伸ばしているのです。苦労を望んで雑草は生えているわけではありません。
人間の人生もそれと同じです。人間は苦労するために生きているのではありません。生きているのが楽しいから生きているのです。そして、その快感は腸管内臓系から生まれ出てくるのです。
脳はもちろん、人間にとって、このうえなく大切なものですが、脳を活かすには、脳と身体(腸管内臓系)のバランスをとることが何よりも重要なのです。