「足芯呼吸」で、細胞レベルの生命エネルギーに満ち溢れた身体を創る②
人間の身体は小宇宙だとよく言われますが、まさに身体の中に宇宙があることを体感して、かつてない感動に震えました。無重力空間を漂っているようなその感覚を“宙遊”と名づけたわけです。“宙遊”には二つの要素があり、一つは“緩揺れ”(ゆるめ)、もう一つは“旋捻”(ねじり)です。宙遊状態を保つためには、動く時に身体が充分に緩み、自然の捻りが加わっていなければなりません。宙遊の状態になると足芯呼吸がしやすくなり、また、足芯呼吸を実践して身体がしなやかで柔らかくなれば、それが宙遊の状態になるので、両者は相関関係にあると言えます。
そして足芯呼吸で身体中にエネルギーが満ちた状態を西野流呼吸法では“充足”(満ち足りる)という言葉で表します。“足る”ことを知った身体こそ、西野流呼吸法の目指す高次でファンダメンタルな身体なのです。
この足芯呼吸がマスターできれば、西野流呼吸法が導くファンダメンタルな、そして細胞レベルの生命エネルギーに満ち溢れた身体が約束されます。
“いのち”が輝き感動と好奇心に満ちた楽しい日々を送れるようになることでしょう。