古歩道│自殺者は医原病②

年間3万人の自殺者の何割かは医原病の可能性②
現代医学の基本概念は社会学者タルコット・パーソンズの「患者は罹患した社会的責任を免責される代わりに、専門家(医師)の治療方針に隷属し、いかなる状態でも回復への努力をする」という「病人役割説」である。患者は医者の方針に文句を言う権利はなく、医者は少しでも可能性があるなら、たとえ危険な治療でも積極的に行う義務があると叩き込まれている。抗がん剤治療を医者も患者も拒否できないシステムになっているのだ。
それだけではない。「健康上の理由」で自殺するのは末期がん患者だけでなく、うつ病患者も相当数、存在する。うつ病の治療には、その病状に応じて、強い向精神薬を投与する。向精神薬とは、ドラッグ用語で言う「アッパー系」で、精神が高揚してハイテンションになる。うつ病で落ち込んでいる人をクスリで元気にしてやるわけだ。
重度のうつ状態のとき、自殺する人はほとんどいない。自殺する「元気」すらなくなっている状態が「うつ」なのだ。つまり向精神薬の投与量を見誤って増やしてしまうと患者に「自殺する元気」を与えてしまう。実際、年間7000人のうつ病患者が自殺しているが、その多くは投薬量(服用量)のミスマッチと考えられている。
今の最新医薬は飲めばすぐに効く。それだけに、うつに苦しんでいる人は、ついつい薬頼って飲み過ぎてしまう。それが暴走すると自殺へとつながってしまうわけだ。
効き過ぎる医薬品は諸刃の剣となりやすい。自殺させてしまうぐらいならハーブティーなどで精神安定させたほうが、まだマシだろう。とくにコカインの原料となる南米原産の「コカ茶」は、下手な向精神薬より「うつ症状の軽減効果」があると言われている。南米では当たり前のように売られて飲まれている、この素晴らしい代用品は、日本に持ち込めば税関で即逮捕、麻薬取締法で何年も刑務所にぶち込まれてしまう。まったくひどい話だ。現状、コカ茶が無理としても、その代用品としてお薦めなのはラフマ茶だ。以前、書籍編集を手伝ってもらったフリーライターのA氏がうつ病のとき愛飲して非常に効果があったという。彼は病院で処方された安定剤を飲むと体調を崩すために却って病状が悪化、それで薬をすべて止めてラフマ茶を飲んでいたら、すっかり治ったらしい。ラフマ茶は北海道にも自生する薬草の一種で、薬効成分はうつ治療の医薬品にも認可されている。
いずれにせよ、年間3万人の自殺者のうち、相当数が「医原病」由来と見て、ほぼ間違いないだろう。