古歩道│米英の実体⑤

英国では毎年4万人が医者の失敗によって死んでいる
英国では医療過誤が、がんと心臓病に次ぐ3番目に高い死亡原因である。年間4万人が死にいたっている。他の事故死の合計4倍に達する。
病院ミスに関する緊急調査の数字を見ると、28万倍以上の人が、致死的ではない処方ミス、多量投与、感染症によって体調不良になっている。
犠牲になった人は恢復のために平均して6日間余分に病院にいかなければならず、イギリスだけで年間730万ポンドのコストがかかっている。
この問題についてのパイロット研究…英国における本題調査の最初の試み…によると、14人に1人の患者が、何らなの有害な事象を経験している。診察過誤、手術ミス、薬物反応など。
ロンドン大学医療リスク部門の長、チャールズ・ヴィンセントがこの研究をリードし、英国における医療事故の広がりをつぶさに検証するパイオニアとなった。
彼のチームはこれまでロンドン市内の二つの病院を集中的に調査した。ある病院の最初のデータでは、外科・内科など4部門の480人の患者のうち32人が病院のミスの犠牲者となった。
調査からヴィンセントは4万人が死亡していると推定する。これは、先進世界で3-4%の患者が病院でなんらかの危害を受けていることを示している。彼らの70%は結果として障害が残り短命であり、14%はそのまま死亡する。
「これは本質的な問題です。過誤の本当の範囲を見極める必要があります。どんな種類のことが悪化しているのか、コストはいくらか」。ヴィンセントは、死亡率は最初の数値に示されたものよりずっと高いだろうと信じている。
英国の死亡率は米国のそれと同程度である。米国では、3週間前ケロッグ財団が発表したレポートで勧められていることだが、医療過誤から患者を守るための連邦機関の創設がなされようとしている。
そのレポートが引いた研究によると、30195人の患者の記録を検証したところ、37%の過誤率であったという。障害を受けた患者の14%が死亡した。研究者たちの結論は、過誤の70%、つまり15万5000人の死亡は回避できたものであるという。
健康省当局は、現在、20の病院を対象に3年計画の国家研究にかかり、120万ポンドの予算要求を検討中であり、1万例の症例記録を精査し、これらの避けられた死亡がどのようにして生じたか、防ぐ方法は何か、正確に立証しようとしている。