古歩道│現代医学とは③

採算度外視の戦場医学が採算重視で平和時も支配した③
ところが現実は、どうだ。すべての医療行為は「西洋医学」の傘下に組み込まれ、西洋医学の価値観、考え方のみが「正しい」、それ以外は「非科学的」で「野蛮」、間違っているとされている。伝統的な民間療法が築いてきた効果的な治療方法は、西洋医学に取り込まれ、歪められた形でしか、提供されなくなっている。わかりやすく言えば、火傷をしてアロエの樹液を塗るのは「危険」で間違っているがmアロエのエキスを抽出して化学合成した医薬品を患部に塗るのは「科学的に安全と実証されている」のが正しい、というわけだ。適度な日光浴で体内にビタミン物資を作るのは「危険な行為」であり、医師がコントロールして日焼けサロンに通うか、FDAが認可した巨大製薬メーカーのサプリメントを医師の指導で飲むべきというわけだ。自然療法を勧めるのは、人の命を危険にさらす違法行為であり、犯罪者、そう決めつけてくる。事実、アメリカではそうなっている。
百歩譲って、それで安全かつ安価な医療体制が維持できているなら、文句はいうまい。
しかし、前章までに述べてきたように、その医療体制でたくさんの人の命が奪われ、安全が脅かされ、傷ついているのだ。
だからこそ、こう提案したい。
「西洋医学オンリーの医療体制から脱却し、民間療法などを含めたバランスの良い総合的な医療体制に変える必要がある」、と。
しかも、その答えは日本にあるのだ。
今の西洋医学体制どっぷりの日本ではない。江戸時代の日本である。西洋医学と東洋医学、民間療法をバランスよく体系化した最高の医療体制を実現してきた、かつての日本。その事実を日本人はあまりにも知らなすぎる。