古歩道│WHO②

WHOの信用は地に落ちた
このレポートはデボラ・コーエン(BMJの特集編集部員)と、『ロンドン・調査報道事務局』で働くフィリップ・カーターが書いた。記事の中でコーエンは述べた。「…われわれの追及で致命的な問題が明るみに出せた。これが報道されないままでいれば、H1N1はすでに最大の犠牲者…WHOの信用と世界の公衆衛生システムの信頼…を出していただろう。
このレポートに応えて、WHOの事務局長マーガレット・チャン博士は秘密主義を弁護してこう述べた。WHOが金銭的紐帯を意図的に秘密にしてきたのは、「…この重大な仕事を担うメンバーの誠実さと独立性を守るため…(さらに)透明性を強化するためであった」。
チャン博士は、明らかに「透明性」という語の意味を理解していない。また一面、WHOは、企業というご主人様、病気から利益を得る巨大製薬会社に仕えるために、つねに現実をねじまげてきたのである。金銭的紐帯を秘密にしてきたのは「誠実さを守る」ためだと言うのは、今夜の断酒会に、メンバーの誰もをボトルに近づかせないために全員にアルコールを提供する、と言っているようなものだ。
単にまるっきり無意味なだけだ。
WHOの決定プロセスに関係するものが有意味になるのはいつからのことか?
BMJの編集長フィオーナ・ゴドリーでさえ、WHOについてきつい言い方をしている。
「…信用はひどく毀損された。WHOは今や信用を回復するために行動をおこさなければならない」

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