言霊百神│天津磐境②

これに対して高天原の神道の指導の下に既に八千年の遠い昔から人類の伝統として明らかに把握されている先天そのものの全内容から整然と出発して、それを如何に人間自己の生活に、そして社会、国家、世界の文明の上に展開実現すべきかと云う、その様々な面での工夫と営みが東洋の哲学及び古来の各教派宗派の宗教である。またこの先天の意義を医学として展開したものが少名彦命(すくなひこのみこと)の医術と云われる東洋医学、漢方医学である。
「故(かれ)、太素の杏冥(えうめい)なるも、本教に因りて土(くに)を孕み嶋を産みたまひし時を識(し)り、原始の綿邈なるも、先聖に頼りて神を産み人を立てたまひし世に察(あきらか)にす。」と『古事記』「序文」に述べられた一条は、先天の確立であり、その把持展開の道である神道を中心として、儒教、仏教そして原始キリスト教等、遍く東洋の宗教を通ずる根本の信条であり、同時にその真理の伝統の継承である。東洋には元来神である先天を暗中模索しようとする意味での哲学は存しない。

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