言霊百神│子音の創生⑥

今まで本講で説いて来た先手の内容である天津神諸の命、すなわち父母音に関しては、これは必ずしも仏陀自身の説法に拠らずとも、辟支仏或いは菩薩位の境涯者の仕事として可能の事であって、従来『易』や印度哲学や仏教教理として、或いは古代ギリシャ哲学やギリシャ神話、北欧神話又はキリスト教教義として、一応は観念的に或いは象徴的に説かれ取扱われて来たところの世界的に普(あまね)き真理であり、『古事記』の上でこれを云うならば前述した水蛭子(ひるこ)、淡島や「常世に在(ましま)す少名彦神」に所属する原理であるから、そうした神話や理論や教義を一歩進めて、その真相奥義を五十音言霊を以て開示しても差し支えない事であるわけである。

2024年4月
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