五十音言霊が何故に五十であるかと云うと、唯物論的に見るならば細胞の染色体がその数であるからである。その染色体は本来は顕微鏡下の物体Sacheではなくて、生きた人間として活動している人格Personである。未だそうした実験は試みられていないが、極めて微妙な電気的操作によって、生活状態の染色体の一つ一つを検(しら)べて行くとき、その一つ一つに夫々特有の性能が存し、独特の振動すなわち叫び声を発していることが証明される筈である。此の染色体の無音の叫び声がすなわち五十音の麻邇であると云えるのである。
この五十数(四十七、四十八)が細胞を構成し、その細胞が数兆個集合して人間の五体となって活動するのであるが、何兆個細胞があろうと、またその細胞が骨であろうと、筋肉であろうと、神経線維であろうと、すべてその活動と組織は元の五十の原律を失う事なく、混乱することがない。若しこの五十と云う原律に変化が起こったならば、それは「種」の変化であって、その時は人間が人間でなくなって、人間以上又は人間以下の生物になる。斯くの如きが生物学上の「種」の意義である。
言霊百神│種智②
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