言霊百神│しめ縄④

ナワはまた名輪である。輪とは初めのアから出て、再び元の初めに帰って来る循環の姿である。その帰って来た終わりをワと云う。先天である生命意志の顕現として頭脳に発生した理念が、その間肉体の諸機能諸機関と相呼応し呼び合って結び付いて客観的な実相としての音声が生まれ出る。そしてその生まれた音声が更に逆に耳を通って頭脳に還って、元の理念(未鳴)に還元する。その時聞く耳すなわち言霊が還元される頭脳は自分自身の場合もあるし、相手の頭脳である場合もあるが、どちらでも同じことである。「オーイ」と呼び、「バカヤロー」と叫ぶ声を自分自身が聞いて確かめ、または相手に聞かせてこちらの意志を知って貰うのである。声は再び真奈に還元して頭脳が聞召したことが自覚である。縄は瞬間に行われるこの一連の霊肉の呼び合い結びの循環である。