言霊百神│音の整理③

肉体の上でも人間の歯は三十二枚、脊椎もまた三十二個ある。また例えば電気の電圧を別ける時にこれを三十二分の一に落とす時に最も能率がよく、ロスが少ない。百ボルトに用いる高圧電流は三千三百ボルトにしてある。三十二は子音の数であり、観世音菩薩の変化の数であり、実相の基本数である。万有の元素数が三十二の三倍の九十六にならなければならぬことは、これからの物理学の問題である。以上の諸例を岐美二神の創造の三十二神を考える傍証にして頂こう。
扨て、文明の建設、道の樹立の最初の操作は出来上がった五十音の整理である。

たぐりに生りませる神の名は金山毘古神(かなやまびこのかみ)、
次に金山毘売神(かなやまびめのかみ)
たぐりは嘔吐であるが、これは手繰の咒文である。金は神名または仮名文字の咒示である。迦具土(書く土)である粘土盤文字を手操り集めると神名文字の山となる。毘古はその音の集積であり、毘売は文字の集積である。仏教やキリスト教で用うる鐘た鉦もすべて神名を示そうとする咒物であり、あるいは神音の意義でもある。

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