言霊百神│禊祓(一)④

この時、伊邪那岐命が帰って来た高天原は、然しながら初地の宗教修行者である辟支仏(独覚者)が経験する無垢清浄な無碍光、無量寿光の漲った全一の宇宙(天之御中主神)と云うだけのものではなくして、この高天原は黄泉国に赴く以前に於ける思惟と創造に係わる無碍光の内容としての諸法空想の夫々の内容と、鮮麗珠玉の如き実相の原理の世界であって、而もその空想実相の内容を母音、父韻、子音である言霊麻邇の千引石としてその周囲に廻らした厳然たる結界が定まった金剛不壊の世界である。