言霊百神│禊祓(一)⑧

此の人類の過去からの最大の遺産である布斗麻邇(摩尼宝珠)を鏡として文明を完成し経営して行く操作を仏教では菩薩行と云い、特に普賢菩薩行と云う。禊祓はその菩薩行、普賢行の典型であり、指導原理であり、その行のための恒常不変の定席である。『法華経』はその菩薩行の意義を説いているのだが、然しその概念を説いているだけであって、基本法を顕わに教えてはいない。斯くの如き菩薩行である禊祓はもとより自己を救うとか魂の安心を得ようとするための自利の行ではない。高天原の清浄界に住む者がその高天原の法を以て世界文明を救う利他の行である。禊祓とは概念的ないし行的におよそ以上のような精神的、思想的操作であると云う紹介を前置きとして、その内容の開明を進めて行こう。