言霊百神│禊祓(一)⑫

「穢なき国」とは生田無き国の義で、生きた生命の言葉の田の無い世界、すなわち言霊麻邇が田の形に縦横に整理された言霊図(神田、御営田)のない国と云うことである。伊邪那岐大神はその穢なき黄泉国から色々な汚垢(けがれ)を未解決な問題として身に背負って来た。それを知った学問、読んだ書物の内容であり、そうした未整理、未組織の黄泉国の渾沌が懸案として、解決の努力の対象として、すなわち生命の合理合目的性を附与さるべき救済の材料、対象として御身の外側に附着している。その渾沌たる汚垢こそ宗教的に云うならば弥陀仏に摂取さるべき衆生の心である。