言霊百神│禊祓(一)⑭

阿波岐原は現(阿)らわにされた言葉(波)の気(岐)の展開(原)と云うことである。アハギは元来アワイヰ(粟飯)である。五十音図の四隅にはこの四つの音が位している。そのイヰが詰まってキ(岐)となったのである。アワイヰの四音をもって五十音を代表させているわけである。伊邪那岐大神は斯くの如く五十音図を場とし、そこに立脚して禊祓を開始した。
禊と祓には夫々二様の義があって、同時に両面から理解して行かなければならない。あたかも哲学的な「否定」や禅の「無字」がその半面に於て全面的な肯定である如く。