言霊百神│禊祓(二)③

統覚は一旦これを確立すれば、その内容と活用の面が次々と拡大され精密化されて来る。すなわち拄杖子の把持者には更に拄杖子が与えられることとなる。すなわち天之尾羽張の剣である。キリスト教『聖書』に「汝ら聴くことに心せよ…それ有(も)てる人は、なほ与えられ、有たぬ人は、有てる物をも取らるべし」(『新約聖書』「マルコ伝」第四章)とあることも全く同じ意味である。拄杖の確立の出発は「阿字本不生(あじほんぶしょう)」と云われる言霊ア、すなわち「南無阿弥陀仏」の心であるが、アの体得がなされればやがてアオウエイ五大五行の把握がなされ、次いでイ言霊の展開の捕捉される。その五大五行の体得に入る道の教えが「五蘊皆空」の『般若心経』である。

2024年4月
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