言霊百神│禊祓(二)⑭

以上のうち時間の処理法である時置師が説かれてある以上、『古事記』には直接述べられていないが、この他に処置師(ところおかし)がなければならぬ。処置師は空間に於ける場所の決定であり、位置師(くらいおかし)はアオウエイを段階として五つの次元の重畳を整理して行く道である。時間は空間の変化であり、空間は時間の内容である。時間のない空間、空間のない時間は抽象の糟に過ぎない。空間(時間)とはアならア、オならオと云う如き単一の次元の領域の広がりのことであって、空間時間は次元の一部であり、その空間時間の重畳が次元である。時間、空間、次元の交叉である三十二子音が実相である。時置師、処置師、位置師を三置(道)と云う。前述した三貴子の意味である三命の意義と相通ずるものである。

2024年4月
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