中国秘伝ひとりあんま気功㊼

慢性的に腰が痛い
 腰痛を自分で治すために大切なことは、ⓐまず正しい姿勢ですわり、正しい姿勢で歩くよう、習慣づけること、Ⓑ同じ姿勢を長くつづけないように気をつけること、ⓒ腹筋を強くする適度な運動をつづけること、そして、あんま気功法を実行することです。
 腰痛にはいろいろな原因がありますが、中高年になると、だんぜん腎虚が原因で腰痛になる人が多くなります。腎は人間の成長や発育をつかさどる臓器で、腰の筋肉の成長も支配しています。ところが、その腎につながった経絡(気の通路)の気が足りなくなり、血液の循環も悪くなった状態が、腎虚なのです。
 そこで、腰痛を治すには、腰痛によく効くツボや腎と密接な関係がある膀胱経という経絡を刺激して気の流れを正常にもどし、腎の機能を強化することによって、症状の改善をはかる必要があります。
①楽な姿勢で立ち、肩幅と同じ幅で足をひらきます。肩の力を抜いて、全身をリラックスさせましょう。
 第四腰椎の下から親指の横幅で一・五本分ほど横にある大腸兪というツボに両手をあて、そこから尾骶骨の両脇まで、腰を上下に押しさすります。おもに小指の付け根の下のふくらんだ部分で押しさすり、腰が温かくなるまでつづけてください。
 両手がさするコースには膀胱経がはしっており、大腸兪も膀胱経のツボであるため、この手法は腎の気をおぎない、腎の機能を強化する効果があります。
②骨盤のすぐ上に、腰痛によく効く腰眼というツボがあります。次に、このツボを刺激します。
 両手で腰をはさみ、腰眼に親指をあて、親指の先で腰眼を押しながら、腰を左回りにゆっくり一〇回回します(このとき親指に意識を集中させましょう)。
 左回りが終わったら、こんどは腰眼を押しながら、腰を右回りに一〇回まわします。
③腰眼を親指の先で押しながら、上半身をゆっくり前に倒し、つづいて上半身をゆっくり後ろに反らせます。この動作をそれらの一〇回くりかえしてください。
④両手をにぎって拳をつくり、親指と人差し指の側面の平らな面で腰全体をまんべんなく叩くます。手に力を入れずに、かるく叩きましょう。
以上①~④を毎日つづけてください。

2024年4月
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