スタッフブログ

古歩道│日本人と脚気②

日本人は戦後も脚気に苦しんだ② 実際、旧日本軍では1日6合から7合、ご飯12杯から14杯が基準で、炭鉱労働などきつい肉体労働などでは「一升飯」(10合)を掲げて求人していた。だいたい1日6合というのが成人男性の「お腹いっ…

古歩道│日本人と脚気①

日本人は戦後も脚気に苦しんだ① 「エッ、カッケ?それ、なんなの?」 本書の打ち合わせの最中の私の発言である。「脚気」という日本語の病名を知らなかったのだ。 「ビタミンB1が足りなくて発生するビタミン欠乏症の一種で、江戸時…

古歩道│江戸の混合医療②

完成度が高かった江戸の混合医療② 病気や怪我の度合いに応じて、段階的に医療担当が代わって対処する。 もし、徳川幕府が「医療行為は蘭方医以外、認めない」「違反者は罪人」と決定したとしたら、江戸は病人だらけとなってスラムとな…

古歩道│江戸の混合医療①

完成度が高かった江戸の混合医療① おばあちゃんの知恵袋、伝承療法で対応できない怪我や病気の場合、江戸の庶民が頼っていたのが、鍼灸あん摩、いわゆる鍼治療やお灸、あん摩(マッサージ)である。 鍼灸は慢性的な疾患に向いている。…

古歩道│江戸の健康水準②

江戸の健康水準は世界一だった② まず軽い病気や怪我は伝承療法が用いられる。わかりやすく言えば「おばあちゃんの知恵袋」。その土地や場所に古くから伝わる民間療法である。 民間療法や伝承療法を侮ってはいけない。長く伝承されるの…

古歩道│江戸の健康水準①

江戸の健康水準は世界一だった① 日本は、17世紀の江戸時代以降、約250年の長い平和な時代を迎えた。 当時の江戸、今の東京は、10万規模の都市から、18世紀半ばには100万人を超える大都市となる。わずか1世紀で最大の人口…

古歩道│現代医学とは③

採算度外視の戦場医学が採算重視で平和時も支配した③ ところが現実は、どうだ。すべての医療行為は「西洋医学」の傘下に組み込まれ、西洋医学の価値観、考え方のみが「正しい」、それ以外は「非科学的」で「野蛮」、間違っているとされ…

古歩道│現代医学とは②

採算度外視の戦場医学が採算重視で平和時も支配した② その意味で言えば、西洋医学は軍事技術ながら、16世紀以降、ほとんど断絶することなく継続して発展してきた。歴史的にも稀有な例なのだ。非常にハイレベルな医療体系まで継続して…

古歩道│現代医学とは①

採算度外視の戦場医学が採算重視で平和時も支配した① 西洋医学の本質は「戦場医学」にあった。ヨーロッパで戦乱や戦争が何世紀にも渡って継続してきた結果、ヨーロッパで発展することになった。 事実、「戦場医学」そのものは、歴史上…

古歩道│戦場医学②

戦場医学としての西洋医学② こうした西洋医学から、素晴らしい成果が次々と生まれる。 天然痘予防に成功したエドワード・ジェンナーの種痘である。18世紀、種痘から始まった伝染病の予防接種は、19世紀末、日本人医学者の北里柴三…