言霊

言霊百神│ヨブ記③

「ヨブ記」と「記紀」とは何故にこのように一致するのであろう。このほか前述した如く参宿、昴宿、北斗等の星座の名とその操作について「ヨブ記」は述べてるが(『旧約聖書』「ヨブ記」第三十八章)、これ等の星座のたたずまいによって母…

言霊百神│ヨブ記②

「ヨブ記」のこの数節と「記紀」の黄泉比良坂の記事と比べる時、両者は全く同一の事柄を述べているものであることが肯づかれる。伊邪那美命の後継者である須佐之男命は海原を治(し)らす神であって、黄泉軍はその海原の潮の氾濫に譬える…

言霊百神│ヨブ記①

この様に千引石をもって中枢である高天原を結界して、雷よ、黄泉軍よ来る勿(な)と止めた「記紀」の記録を読んだ時に、これに関連して思い出されるのは『旧約聖書』「ヨブ記」の左の数節である。「海の水ながれ出でて、胎内より湧いでし…

言霊百神│原罪(天津罪)⑥

以上の黄泉国、黄泉比良坂の消息を更に『日本書紀』の上で読んで行こう。『日本書紀』「神代巻」は独立した書物ではなく、初めに撰せられた『古事記』の註釈書として編まれたものである。「時に伊弉諸尊、乃ち其の杖を投ちて曰はく、此よ…

言霊百神│原罪(天津罪)⑤

かれ(故、)そ(其)の謂はゆる(所謂、)黄泉比良坂は、 今(、)出雲国の伊賦夜坂となもい(謂)ふ 黄泉比良坂は外国の言語、文字、思想の原理であって、それは頭の中に雲のように浮かび出て来る様々な理念(出雲)を麻邇を用いずし…

言霊百神│原罪(天津罪)④

また(亦、)そ(其)の黄泉坂に塞やれ(り)し石は、 道反大神ともまを(号)し、 塞坐黄泉戸大神ともまを(謂)す 道反(ちかへ)しとは此処から内は高天原、此処から外は黄泉国として各々の道を反すことであって、千引石を高天原の…

言霊百神│原罪(天津罪)③

かれ(故、)そ(其)の伊邪那美命を(、) 黄泉津大神とまを(謂)す、 また(亦、)か(其)の追ひしきしによ(以)りて(、) 道敷大神(ちしきのおほかみ)と(号すと)もい(云)へり。 伊邪那美命は黄泉軍を率いる万軍のエホバ…

言霊百神│原罪(天津罪)②

「神即言葉」の言語の原典である五十音図は縦横に区劃された田の形に組織される。この田の原則を乱すことが須佐之男命の罪である。高天原天界の言語の法則を乱す形而上の罪であるから天津罪と云う。須佐之男命の天津罪をキリスト教ではア…

言霊百神│原罪(天津罪)①

神エホバが人類の言葉の原理をみだしくらました時、人類は止むなく夫々に勝手な言葉を使うようになって、互いに言葉が通じなくなり、思惟の疎通と普遍的判断と社会の統一を失って、バベルの混乱を来たした。その言葉の原理を乱すことを神…

言霊百神│絶妻の誓⑱

その初め言葉としての人類の精神文明は主客、霊体である岐美二神の交流によって結び出されたが、然る後に於ける世界の文明の歴史もまたその言葉の破壊と言葉の創造と云う同じ岐美二神の交流交渉、相関関係によって今日まで互いに糾われな…