気功

気功鍛錬と臓腑①

伝統医学において蔵象学説は各科に共通した基礎であり、気功にとってもまた例外ではない。ここでは五蔵をとり上げ、それぞれについて説明を加えると同時に、気功鍛錬との関連を述べることにする。 (1)心 ①心 「心は、生の本、神の…

気功の鍛錬と陰陽②

(2)気功における陰陽学説の応用 陰陽学説は次にあげるいくつかの点で、気功に応用されている。 ①呼吸  呼吸の場合、呼を陽、吸を陰とする。「凡そ入気は陰たり、出気は陽たり」(『聖済総録』)、「呼すれば即ち気出ず、陽が開く…

気功の鍛錬と陰陽①

気功の鍛錬と陰陽  伝統医学の理論の中でもっとも重要な陰陽学説は、宇宙に存在するすべての事物について相対する二面性を認め、これを陰と陽に分ける考え方である。天と地、日と月、昼と夜、寒と暑、男と女、上と下、内と外、動と静、…

中国気功史_解放後の気功発展

 解放以降は、中国共産党の対中医政策により、中国伝統医薬学の遺産が大いに継承、発揚されるようになる。気功療法もやはり発掘、整理が進められ、急速な発展をみた。一九五五年、河北省唐山に有史以来初めての気功専門機関である唐山市…

中国気功史_近代の百年間

 この期間は清朝の腐敗した封建主義統治が行われた時期である。帝国主義による侵略を受け、後には国民党反動派による残虐な統治がなされた。反動階級は洋奴買弁思想を宣揚し、中国の民族文化遺産に対しては、全面的に否定的な政策をとっ…

中国気功史_明清時代

 明清時代における気功の特徴としては、広く医家の理解を得て、応用されるようになったことである。そのため医学書の中に、気功に関する資料が多く現れることになる。  金元四大家の一人であった朱丹渓の弟子、王履(おうり)は、明代…

中国気功史_宋金元時代

 宋、金、元時代、道教に内丹術がおこり、その一部が古代気功と融合した。この時期の気功の発展の最も特徴的なのがこの点である。されに中国医学の流派が盛んに興り、隆盛を迎えたのもこの時代である。 『聖済総録』は、北宋(九六〇~…

中国気功史_隋唐五代時代

 古代の気功は隋唐時代に至って広く医療の面で応用されるようになった。隋唐代の三大古典医籍である『諸病源候論(しょびょうげんこうろん)』『備急千金要方』『外台秘要(げだいひよう)』には、いずれも古代の気功に関する記載がみら…

中国気功史_魏晋南北朝時代

 魏王・曹操は多くの方術士を集めた。その中には甘始、王真、皇甫隆といった練功の実践者たちも含まれていた。子の曹丕(そうひ)(文帝)の『典論』に、「甘陵の甘始はよく行気を行い、老いても若々しい。…甘始が来てから、人々はみな…

中国気功史_両漢時代

 古代の気功は、漢代に入ってさらに発展する。1973年末に発掘された長沙の馬王堆3号墓の副葬品の中に、一枚の帛画(はくが)と一篇の古佚書(こいつしょ)があった。帛画には各種の運動の姿勢が書かれており、現在『導引図』と名付…
2024年4月
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