言霊

言霊百神│神道原理の成立②

剣には十拳剣、九拳剣、八拳剣の三つの使い方がある。世界を夫々十、九、八に斬って行く道である。天照大御神、伊邪那岐大神は十拳剣(アタカマハラナヤサワ)を用いる、十拳は神道布斗麻邇であって、それにはア(アルファ)とワ(オメガ…

言霊百神│神道原理の成立①

五十音の音としての整理が終わったから、次に愈々その音を組織し操作することによって宇宙の道理を表現し運営して行く方法が明らかにされる。今迄述べた所は言霊の発現と、その整理に就いてであったが、これからの操作によって初めて言霊…

言霊百神│父韻の所在③

(小豆島) この泣沢女神の宝座を小豆島と云う。顕われ続く気、明るい対(陰陽)の気の島という意味であり、またその名を大野手比売と云うのは大きな沼矛の出る島と云うことで、菅曾(麻)の下段のイ段の十音(八音)のことを云う。沼矛…

言霊百神│父韻の所在②

ピアノは鳴っていないし、虹には色が無い。ピアノ自体はただ無音に振動しているだけで、ピンともポンとも鳴ってはいない。その振動が聴覚という知性の振動とシンクロナイズする時、初めてピアノの音色が現われるのである。虹はただ無色の…

言霊百神│父韻の所在①

ここで父韻についてもう少し説こう。『法華経』「普門品」の観世音菩薩が聞召す音を「梵音、海汐音」と云う。梵音は大自然ブラーマの音であって、それはアイウエオの五母音である。自然音にはこの五つだけしかない。それなのに雨の音は「…

言霊百神│音の整理⑨

哭きたまふ時に、御涙に成りませる神は 哭くは声を出すこと、涙は泣いて水を垂らすこと。垂れた涙は五十音図の最下段のイ・キシチニヒミイリ・ヰの所に集まって、其処で父韻の原理を現わす。 香山の畝尾の木のもと(本)にま(坐)す、…

言霊百神│音の整理⑧

かれ(故、)ここ(爾)に伊邪那岐命(の)詔りたまはく、 美しき我が汝妹(なにも)の命(那邇妹命)や、 子の一木に易へつるかも(乎)とも(謂)りたまひて 迦具土神が生まれて伊邪那美神が神去ったことであり、母の身代わりとして…

言霊百神│音の整理⑦

(吉備児島) 以上、金山毘古神より和久産巣日神までを一まとめに締めくくった神の宝座、すなわち此の場合は原理の一区劃を吉備児島と云う。よく備わった児の島であり、児島の児とは初めの簡単な整理しめくくりと云うことである。 既に…

言霊百神│音の整理⑥

こ(此)の神の子を豊宇気毘売神(とようけびめのかみ)といふ(謂す) 然し渾沌たる結びではあるが、その内容は既にアオウエ、イキシチニヒミイリヰの十四音が整っているから十四受けと云う。受は盃でもあって、十四音で構成された言霊…

言霊百神│音の整理⑤

ゆまりに成りませる神の名は弥都波能売神(みつはのめのかみ) ゆまりはイウマリ(五埋まり)である。埴土盤の上にアオウエイの五母音を並べる。これがイウマリである。この時アを天に、イを地に取ると真中にオウエの三音が並ぶ。みつは…
2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930